平成最後のブログですね。
最後なのでちょっとエモい話を投下します。
成長の定義
今回の記事では「成長」の定義とは、何かをできるようになることとします。
何かできるようになるとは、自分の中でパターンを持つことと思っています。 そして、パターンを持つことで思考するフェーズを飛ばし、反射神経で実行することが可能になります。 これが直感だと思っています。
成長の過程
なにかを初めて実行するときはいろいろなやり方があると思います。 それは、自分の中でパターンができていないからでしょう。
とりあえずやってみるから入る
いわゆるとりあえず出力から入るパターンです。 兎にも角にも、何かやってみないことにはわからないので、とりあえずやってみるというのは、手探りの状態では一番手っ取り早く、成果も出やすいでしょう。
むしろ、先人がいないところでは、これをしないとダメでしょう。
量を質に転換するというパターンはこれでしょう。
入力から入る
情報収集・できる人の動きを見るなどの入力から入る人もいると思います。
すでに似たようなことを誰かがやっている場合は、同じ轍を踏まないように、まず情報収集は大事だと思います。
とにかく情報を大量にインプットして、パターンを組み上げるというパターンもあります。 多読など大量に情報を浴びることでそれを実現できますね。
できるようになる
慣れてくると、自分の中でパターンが生成され、反射的に実行できるようになる。
いわゆる成長したという状態です。
タスクをこなす上でこのパターン化が完成すると思考を通さないので、実行速度があがります。
確かに、直感での実行は早いですが、成長という面では止まってしまっています。 なぜなら、成長はパターンを持つことと考えているからです。
パターン化による弊害
出力パターンが同じときにはうまくいきますが、状況が変わった時点でそのパターンは使えなくなることがあります。
自分はスポーツをやっているので、その感覚を実感するときがあります。
まず全然できない状態から、なんとなく練習をやっていると、段々上達していき上手くなっていきます。 しばらく、なんとなくできている時期が続きますが、突然スランプに陥ることがあります。
例えば、テニスでストロークの練習をしていて、なんとなく打てるようになるとします。 どうやって打つのかなど本を読んで入力を行っているかもしれません。
しかし、身体の調子・精神的な調子・外的状況によって自分が今までどうやって打っていたかよくわからなくなり、突然打てなくなります。
スポーツでは常に同じ相手とやるわけではないので、状況が同じとは限りません。 大きく外的要因が変わりますが、そのたびにスランプのような状態に陥っていては大変です。
思考と言語化
では、さらにもう一歩進むにはどうするのか?
それは思考しながら言語化しながら、練習を行うことです。
テニスの話が続きますが、以下のように言語化しながら練習するのです。
「このくらいの高さで飛んできたボールはここらへんの打点で打つ」 「自分の腰くらいのときは、テイクバックをこれくらいからここへ」
入力と出力と言語化
この「思考しながら言語化」は入力と出力両方やっていて初めてできる次のフェーズでしょう。
そもそも出力だけでは、ただ無為に時間がすぎるでしょう。 逆に、入力しているだけでは自分のパターンに当てはまらないことが多く、落とし込むには相当の種類の入力を必要とするでしょう。
思考しながら実行に移すと、初めは以前よりも対応が遅くなったりわからなくなるので、よりできなくなるかもしれません。 しかし、思考して自分がやっていることを言語化すると、外的・心身の状況に対して自分の言葉で対処できるようになります。
これはスランプの脱出方法にほかなりません。
実務における思考と言語化
スポーツで例をあげましたが、これは一般的な仕事でも変わらないと思っています。
仕事、特に知識労働でのパフォーマンスは、大量のインプットで支えていることが多いでしょう。 また、何か新しいことをやる場合は、とにかくやってみるというスタンスで始めることが多いでしょう。
上記2つは一般的にエンジニアなどでやっていることが多いと思います。 やっていなければ、落ちぶれていくでしょう。
ただ、次のフェーズに行くには、言語化が必要だと思っています。
例えば、
上記だけであれば、ただ知っている、作ったことがあるという段階です。
「なんとなくできる」から「できる」へ昇華させるには、思考による言語化が必要です。
自分で思考し言語化した場合、
という次のフェーズにたどり着くでしょう。
まとめ
思考と言語化という話をしましたが、それには入力と出力という土台があってこそなので、そこはしっかりやっていくべきですね。
最近読んだ漫画の「アオアシ」は、その思考の過程が描かれてめっちゃ面白いので、ぜひ読んでみてください。